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中古車は新車と違って、同じ車種であっても店頭で販売されている価格が大きく異なります。

カーセンサーやグーなどを利用して中古車を探した経験のある方は、同じ車種にも関わらず、大きく異なる価格で販売されている車両を目にしたことがあるのではないでしょうか。

カーセンサーやグーに掲載されている車のほとんどがカーオークションから落札仕入れされて店頭販売されていますので、店頭販売価格の違いはカーオークションでの落札仕入れ価格=カーオークション相場の違いの反映になっています。そこで、ここではカーオークションの相場に影響を与える要素をいくつかピックアップしてご紹介いたします。

 車種

人気の車種は相場が高くなる傾向にありますが、必ずしもそうなるとは限りません。新車で販売台数を伸ばした車は数年後に中古市場に大量の数が出まわりカーオークション市場でもその分相場が低くなってしまうこともあります。

実際の例をあげてみます。

先代のプリウス(ZVW30)は大ヒット・大人気車種として新車が大量に販売されました。中古市場でも人気があるため、つまり需要が大きいため、カーオークションでも販売開始以降の3~4年目くらいまでは高い相場で取引されていたのですが、販売開始5年目以降から一気に相場が下がりました。これは新車購入から車検2回目の5年目で手放すユーザーが多いことに加え、法人向けリースとして販売されたプリウスがリースの終わる5年を経過したことで、大量にカーオークション市場に出品されてきたためでした。

これが人気車種でもある時期から相場が下落する典型例ですが、特に法人での使用も大変多かった先代プリウスはその傾向が顕著となったわけです。

このように爆発的なくらいに人気が出てしまうと将来の中古市場での価格が下がってしまうこともありますので、自販連などが発表する「新車販売台数ランキング」なども参考にしておけば、数年後に割安で買える車の予測の参考になるかもしれません。

一方でレクサスなどの人気高級車などはどれだけ人気があってもプリウスのような大衆車のように爆発的に販売台数が伸びるわけではないため、カーオークション市場でも大量に出回ることが無く、その結果相場が安定する傾向があります。しかしながら人気高級車でも外車の場合は、古くなると故障などの不具合が多くなることが知られているため、初度登録から5年以上経過すると急激にカーオークション相場が落ちる傾向があります。

このように、カーオークション相場は「人気」車種だから相場も高いかというと、一概には言えない価格を形成しており、相場分析が大変重要です。

 グレード

車種と同様に、グレードが高ければその車のカーオークション相場も高くなるとは言い切れません。例えば、排気量が異なるグレードの場合、大排気量の上位グレードより、燃費が良く税金面でも維持費が安い低排気量の下位グレードのほうが、相場価格が割高となる逆転現象が起きることすらあります。

ミニバンは軒並みこの傾向が強くなり、カーオークション市場でも3500ccクラスは2500ccクラスよりも格段に新車価格からの値落ち幅が大きくなります。これは、ファミリーニーズが強くなるのがミニバンですので、人数が沢山乗れて荷物も沢山載せることの方にニーズがあり、高性能だが燃費が悪く税金も高くなる大排気量エンジンのニーズが弱いからです。

一方、セダン系の高級車は上位グレードよりも下位グレードの方が値落ち幅が大きい傾向になります。これは、中古車でもせっかく高級車を買うのだから憧れの上位グレードが欲しいというユーザーのニーズが強くなり、下位グレードは相対的に不人気となるからです。したがって、せっかく新車で高級セダンを買うのに下位グレードを買ってしまうと、手放す際の買取り・下取り価格が大幅に安くなり、上位グレードを買っておいた方がトータルの持ち出しが少なくて済んでいた、ということも実際に生じます。

もうひとつ注意すべきは、同じ高級セダンであっても、そもそも人気がない車種を新車で買ってしまったりすると、どれだけ上位グレードであっても中古車オークションでも人気のなさから相場が大変低くなるため、手放す際の下取り・買取り価格も大変低くなることです。

当店をご利用いただくと、カーオークション相場の詳しい分析とアドバイスから手放す際の価格が安定している車種やグレードの分析が可能となりますし、逆に値落ちが大きく割安に手に入る車種やグレードの分析も可能となります。

 カラー

ボディーカラーがその車の性能に影響することはありませ

ん。

しかし、車選びの際にボディーカラーを重視して選ぶ方は

とても多いため、相場価格を左右する大変重要なポイント

になります。

一般的に、個性的なカラーよりもパールホワイトや黒とい

った人気の色のほうが、カーオークションも断然相場が高

くなります。車種にもよりますが不人気色と人気色では2

0万円~70万円も差がついたりします。このカーオーク

ションでの相場(取引価格)は、エンドユーザーからの下

取り・買取り価格にそのまま大きく反映されますので、折

角同じ価格で新車を買うのであれば人気色を選んだ方が将来手放す際の買い取り・下取り価格も断然有利になります。

カーオークションの相場に接していると、折角の人気車種にも関わらず不人気色になると悲惨なくらい安くなってしまうという現実を目の当たりにします。
新車をもし買われるのでしたら、充分ボディーカラー選びは慎重にされてください。逆にどんな色でも良いので憧れの人気車を中古でなるべく安く手に入れたいというのであれば、不人気色は断然割安になります。

とは言うものの、中古を買う人ほど憧れの車を好みの色で手に入れたいという傾向が強いため人気色の相場を押し上げていますし、一方で新車を買われる方は、お金に余裕があるためなのか将来手放す際の値落ちなど気にせずにボディーカラーを選んでいたりします。年配の方は折角の人気高級車なのに新車でガンメタを選んでしまったり、「奥様の好みの色」というだけでワインレッドに決めてしまったりするので中古価格が断然安い不人気色が相変わらず流通しているわけです。

なお、個性的な色であっても主婦層や若い女性などをターゲットにした軽自動車やコンパクトカーの場合はそれほど色による価格差が大きくない傾向もあります。たとえば女性向けでヒットしたスズキのラパンなどはパステルカラー系なども人気がありますので、個性的な色でも相場が低くはなりません。

このように車種によっても好まれる色が異なることも留意する必要がありますし、色には流行もありますので平成28年6月の執筆時点では相変わらず黒がダントツ人気の相場ですが、将来の人気色は変わっていくかもしれません。

このようなボディーカラーによる価格差なども当店ご利用の際には詳しく分析して車選びに役立てて頂くことが可能となっています。

 年式

同じ車種であれば、当然ながら低年式(古い年式)になるほど新車からの値落ち幅が大きくなる傾向にあり、一般的に高年式の方が新車からの値落ち幅は少なくなります。しかし何年落ちというだけでなくモデルの型つまり現行モデルであるかどうかの影響も大きく受けるため、必ず年式と中古車相場が連動しているとは限りません。

例えば、3~4年ほど経過していても現行モデルであれば値落ち幅は少なく、フルモデルチェンジによって現行車が「新型」に変わったら1~2年落ちであっても型落ち=旧モデルとなるので値落ち幅はかなり大きくなります。

このように、カーオークション相場ではフルモデルチェンジ前後で価格は大きく異なりますし、マイナーチェンジによる「前期・後期」によっても価格が大きく異なる場合があります。もし新車を購入されるのであればマ○ジンXといったスクープ雑誌などでモデルチェンジやマイナーチェンジの時期をチェックして、その時期を待ってから購入されると将来手放す際の価格で損をすることを避けることができます。

 走行距離

走行距離は、その車の寿命や性能劣化を測る上で重要視される要素です。当然、たくさん走っている車ほど様々な部品の劣化が大きくなり、残りの寿命も少ないと考えられているため、走行距離が多いほど相場が低く、走行距離が少ないほど相場が高くなる傾向にあります。

しかしながら、車は適度にエンジンを動かしてあげることで、コンディションを保てるとも言われますので、長期間駐車場に放置していた車は不具合が発生しやすい傾向が有ります。したがって車種にもよりますがオーナー歴と走行距離のバランスもポイントとなります。また、外車は走行距離に関わらず年式が古くなると電気系やエアコンなどでの様々な不具合の発生率が極めて高くなるため、カーオークションでも走行距離に関わらず低年式の外車は大変低い価格で取引されています。低年式だけど距離が少ないから安心などと思って安い外車に手を出すことには慎重になられた方が良いと思います。

ドイツ車なら外車の中でも信頼性が高いので安心と思われて

いる方もいるかもしれませんが、ドイツ車は新車で買っても

保証期間は3年と国産車よりも2年も短いことをご存知でしょ

うか。これは4~5年落ちのドイツ車を無料で保証したくない

とメーカーが認めているのと同じであります。

一方で国産車の中には、どれだけ走行距離が伸びても高値で

カーオークションで取引されている車種もあります。例とし

てはトヨタのランクルやハイエースなどで、これらは特に悪

路などが多い新興国等でその高い耐久性・信頼性が認められ

ており、輸出向けのニーズからもカーオークション相場を高

騰させています。

もちろん、国産車にも走行距離に関わらず不具合が生じやす

い車種が一部存在しますが、当店ではそれらをまとめた「故

障発生率の高い車両リスト」も提供し、安心な車選びに活用

して頂いています。

 

 他にもある相場を左右する要素

「車検の時期」「エクステリアやインテリアの状態」「修復歴の有無」など、その他にも相場に影響を与えるポイントはいくつかあります。特に「エクステリアやインテリアの状態」や「修復歴の有無」や「冠水などの災害歴の有無」といった「査定品質」によって、カーオークションでの取引価格は大きく異なります。

カーオークションではプロの検査員(査定士)から高品質と査定された車も取引されていますが、一方で修復歴車や災害車という大変な低品質な車、粗悪車も取引されています。そのような低品質な車は当然カーオークションでも大変な安値で取引されますが、店頭販売時には粗悪品であることが隠され高額な利益が載せられて販売されているケースもあります。そのため、カーオークションでの「査定品質」を把握するための専門的な知識やノウハウも必須です。

当店では、カーオークション未経験のお客様のサポートに力を入れております。

​カーオークションの相場を左右する要素

ドライブ
ビートル
メーター
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