top of page

評価点の解説

 

評価点とは、中古車のコンディションによるランク分けを意味します。基本的には11段階表示になっています。  

中古車オークション会場では出品車両の1台1台を検査して査定を行い、一定の基準に基づいて「評価点」をつけています。 

オークションにとって出品車の査定は、オークションの『信憑性』を反映するため、オートオークションの査定は、常に公平に一定の基準の元行われています。そんな評価点ですが、一般的にユーザーの目にふれることはほとんど有りません。 

中古車は一台一台状態や程度が同じ物は決してありません。 
その規定に沿って評価した結果付けられる点数ですので目安としてとらえて下さい。 

評価基準には人気とか希少性といった、中古車の値段を左右するような要素はまったく入りません。 
「コンディションの目安を数字で表示した指針」となります。 

評価点採点基準は大まかなところでは一緒なのですが、細かい規定は各オークション会場によって判断基準が異なります。 

業者専用の中古車オークション会場では、走行メーターの改ざんや巻き戻しの有無を「走行メーター管理システム」によって検査します。第三機関で公正な検査です。もちろん走行不明や走行メーター改ざん、修復歴「R」がある場合は「出品票」に記載されます。 
※並行輸入車など一部の車両は除きます。 




S点 

最も状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が1万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で最も良いA評価、加えてほとんど無傷、無補修であり、登録後1年未満であるなど、厳しい条件があります。 

主に販売店がノルマ達成のために登録した車両、試乗用のためだけに使われていた自動車などにこの点数が付きます。すべての中古車の中で最も状態がいいため、当然人気は高いのですが、最終的なオークション価格もそれ相応に高くなることについては注意が必要です。また、S点の自動車が必ずしも人気が高いわけではない(不人気車でも状態が良ければS点が付く)ため、後々中古車を売りに出したいと考えている場合には、状態の良しあしだけでなく市場の人気についても確認する必要があります。 



6点 

S点に次いで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が3万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で最も良いA評価、加えてほとんど無傷、無補修で加修の必要がなく、エンジン及び足回り関係が良好であるなど、厳しい条件があります。 

S点のものと比べると多少は劣りますが、それでも中古車としては超極上であることは間違いありません。外装・内装ともに新車に近く、走行距離もそれほど長いものではないため、新車に近い感じで乗ることが出来ます。メーカーの保証が残っていることも多く、安心して購入することが出来ます。ただし、メーカーの保証を受けるためには保証の継承と呼ばれる作業をする必要があります。 



5点 

6点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が6万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で最も良いA評価、目立たない傷や若干のへこみはあるものの、内外装ともにほとんど加修の必要がない自動車につけられる点数です。 

このあたりでもまだまだ品質は良好です。さすがにこのあたりになると新車とまるで同じ感覚というわけにはいきませんが、走行距離もそれほど長くないためまだまだたくさん乗ることが出来ます。状態がいいため値段も相応のものになりますが、ある程度のお金を出しても買う価値がある自動車であるといえます。 



4.5点 

5点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が10万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともB評価以上、内外装とも軽微な補修が必要だが程度が良好な自動車につけられる点数です。 

S点や6点と比べるとだいぶ点数が落ちてきたように思えますが、まだまだ品質は良好で平均以上です。内外装ともにまずまず良好であり、快適性や居住性は5点や6点のものに準じます。ただし、走行距離は10万km以下とかなり緩い基準になっているため、最後まで乗り潰す気で乗った方がいいでしょう。また、場合によっては軽微な加修(A2、U2程度の傷や凹みがある場合がございます)が必要となることがあるので、あらかじめ注意しましょう。特に品質にこだわりたいという方は、少なくとも4.5点以上の中古車を買うようにしましょう。 



4点 

4.5点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が15万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともC評価以上、内外装ともに目立つ傷やへこみ、錆などが多少みられて、場合に応じて加修が必要なものです。 

当店が最低基準としている評価点です。さすがにこのクラスになると上級とまでは言えなくなってきますが、それでもまだ一応平均のやや上程度の品質は保たれています。内外装ともに状態はまずまず(極上ではありません)、走行距離も15万km以下とかなり緩い基準になっているため、やはり最後まで乗り潰す気で買ったほうがいいでしょう。この点数では加修もほぼ必須となるため、それらの費用についてもあらかじめ考えておく必要があります。 3.5点(販売店平均仕入れ)と比べると落札相場もそれなりに上がります。内外装の軽微な加修が必要となる場合が多いですが、加修も軽微なため自社整備工場などを持っていない販売店が落札するケースが多いようです。



3.5点 

4点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。販売店の仕入れ平均とも言われています。目安は走行距離が15万km以下、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともD評価以上、内外装ともに目立つ傷やへこみ、錆などがそれなりに多くみられて、場合に応じて加修が必要なものです。板金修理が必要な場合もあります。 

3.5点は中古車としては平均的な品質です。特に品質にこだわりがないという場合も、なるべく3.5点以上の中古車の中から選ぶに越したことはありません。また、走行距離がかなり長いケースがあるため「走行距離15万km以上の最高評価点」、事前のチェックは必要不可欠です。内外装の悪さを気にしない人向けの中古車といえます。ほぼ内外装の加修が必要なため板金設備が整っている販売店などが落札するケースが多いようです。 



3点

3.5点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が15万km以上、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともE評価以上、内外装ともに目立つ傷やへこみ、錆などがそれなりに多くみられ、場合に応じて全補修や交換などの大掛かりな作業が必要なものです。 

3点の中古車は、残念ながら中古車としては平均以下の品質しかありません。よほど値段を優先させたい場合は別ですが、そうでない場合にはなるべく手を出さないことをお勧めします。特に内外装を気にしない方や、とにかく安く買いたい人向けの中古車といえます。 



2点 

3点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が15万km以上、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともE評価以上、内外装ともに目立つ傷やへこみ、錆などがかなり多く見られ、一般の中古車と比べても特に商品価値が低いものです。 

2点の中古車は基本的に買わないほうが良いです。確かにこのクラスになると値段は安くなるのですが、その分商品としての価値も少ないものが多いです。短い間だけ動けば問題ないと考えている方や、価格以外はまったく気にしないという方向けの中古車です。 



1点 

2点についで状態がいい中古車に付けられる評価点です。目安は走行距離が15万km以上、内装と外装がともにA~E評価の中で少なくともE評価以上、内外装ともに目立つ傷やへこみ、錆などがかなり多く見られるだけでなく、改造車や塩害車、冠水車、粗悪車、競技車など、一般的に商品価値がとても低いものに対してつけられます。 

1点の中古車にはほぼ商品価値がありませんので、買う際には「ある程度乗ったらまた売ろう」などとは考えないほうがいいでしょう。また、冠水車や塩害車などは運転に支障が出ることもあるので、基本的に手を出さないほうが賢明です。競技車などはコアな人気がありますので、どうしても気になるという方は買ってもいいかもしれません。 



R点 

修復歴車につけられる点数です。修復歴車とは簡単にいえば、自動車の骨格となる部位を交換、あるいは修復した中古車です。一般的には修復歴車と事故車はイコールで考えられることが多い要ですが、厳密にいえば事故車=修復歴車ではありません。骨格以外の部位を交換した場合は事故車にはなりますが、修復歴車にはなりません。 

修復歴車は車の骨格となる部分がゆがんでいるため、一見正常に見えても運転者の思い通りに走ってくれないことがあるため、基本的にはお勧めできませんが、軽い修復歴車の場合は値段が安いのでむしろ買いという考え方もあります。 



X点 

クラシックカーなど、商品価値がない、もしくはつけづらい車に対してつけられる点数です。お勧めできません。

bottom of page